- 中学受験応援サイト『シガクラボ』
- 特集
- 中学受験入門
中学受験入門
歳の差は6歳以上?異年齢交流の豊かさは、私学教育ならでは
『師弟同行』をモットーにする私学だけに生徒と教師の信頼関係は厚い。教師や友人たちとの出会いは一生の宝物になる。クラブ活動や学校行事など、12歳の中1から18歳の高3までが一堂に会する場も多く、この幅広い交流は、その後の生き方にも影響する。身近なところに憧れの存在も見つかり、目標もできる。
たとえば、オリンピックで活躍した選手がふらっと母校に立ち寄って後進の指導をしたり、ノーベル賞を受賞した科学者が中1の生徒たちの前で話したりする。講演後の質問の機会に、生徒たちが「○○先生に質問します」と言えば、「先輩でいいよ」と60歳近くも歳の離れた大先輩が笑みを浮かべる。そこには、同じ校風の中で過ごした者だけがわかる何かがある。時代を超えて繋がっているものが確かに存在しているのだ。こうした光景を目にする度に、私学教育としてのバックボーンの確かさを感じる。私学出身者は卒業生同士の結束が固く、同窓会で見せる愛校心の強さは半端ではない。
周辺の自然環境をはじめ、抜群のロケーションは私学だからこそ!
大阪や京都の市街地にある私学は交通至便でとても通いやすい。阪神間や北摂エリアには山間部に位置する学校も多く、全国的にも校地面積が広いことで知られる。四季折々の自然豊かな環境は、生徒たちの情操にも大きな感化を与える。
私学それぞれの個性が一目でわかる制服!
自由闊達な校風を持つ私学には私服の学校もあり、自律心が求められる。多くの学校には制服があり、創立以来のデザインを大切に受け継いでいたり、冬服から夏服への衣替えが風物詩として新聞に取り上げられたりする学校もある。
師弟同行をモットーにする、私学ならではの人間的な繋がり!
日々の学校生活は授業を中心にクラブや各委員会、生徒会など様々な活動で彩られている。それら生徒の活動をサポートするのは、教科指導や将来を見通した専門性の高い先生方。個々に応じて徹底した指導が行われる。
私学のクラブは全国レベルのものからユニークなものまで!
中学受験を行う私学は、そのほとんどが大学進学を前提としているが、クラブ活動も大変活発。限られた時間での練習や研究となるが、スポーツ系でも文化系クラブでも、全国的な活躍は学校内にとどまらず、地元地域に活力を与えている。
6年先を見通した、無駄のないカリキュラム!
高校受験のない私立中高一貫校では、高2の段階で高校過程を修了し、高3は志望大学に応じた対策が講じられるケースも多い。中学の間には公立校では味わえない体験活動も多く、生徒たちの探究心や学びのモチベーションを高めている。
学校行事にはその学校の理念や校風がそのまま表れる!
公立校と違い、入学式や卒業式といったセレモニーで大きな声で校歌を歌う私学の生徒たち。母校に対する思いも熱く、文化祭や体育祭、球技大会などは男女を問わずとても盛り上がる。私学には公開行事も多いので、ぜひ見学してほしい。
努力の大切さや感謝の気持ち、家族の絆が深まる
中学受験を目ざす取り組みは、小学校生活に加えて行われるものだが、「鉄は熱いうちに打て」とよく言われるように、思考が柔軟な幼少期には豊かな体験活動と同時に、基礎学力を徹底してマスターさせることが必要だ。
中学入試問題で求められているのは、語彙力・計算力・読解力・記述力といった基礎的学力と、学びの中で得た多くの知識・情報をすばやく処理することのできる応用力。そのあたりをどう身につけるか、進学塾のカリキュラムや指導法をしっかり確認しておきたい。
中学受験に向けた学習や実際の入試は、子どもたち自身が取り組むものだが、中学受験は「親子の二人三脚」と言われ、家族の理解と励ましがあって初めて成り立つもの。親としてしなければならないことも多く、子どもたちの規則正しい生活リズムや学習環境、体調の管理などのほか、実際に受験する志望校の選定には、当然細やかな学校研究が必要となる。進学塾では保護者会や面談、私学各校の公開行事や学校説明会などイベントも多いので、スケジュール管理も大切だ。こうした親の姿を見ながら、子どもたち自身も学ぶ。受験当日、試験会場に入る直前に、これまでの感謝の気持ちを直接親に伝える子どもたちも多い。中学受験にはこうした親子の関わりがあるだけに、合格を得た時の喜びは何ものにもかえられない。これまでの努力が報われる瞬間、合格発表の場で親子が抱き合う姿を思い出すたびに、胸が熱くなってしまう。