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未来のライフ・デザインを考える ~私立中高一貫校の学校生活シミュレーション~
中高6年間の学校生活シミュレーション
憧れの私立中高一貫校での生活を誌上体験してみよう!
中学受験を経て、晴れて入学した生徒たちはどのような学校生活をおくることになるのでしょう。本誌では、シリーズ「名門私学探訪」として私学の学校生活の様子をお伝えしていますが、ここでは各校の事例をまじえながら紹介します。
環境/設備
LOCATION & FACILITIES 私学ならではのロケーション
私学の通学範囲は広く、片道1時間をかけて通学するというのも普通です。JRや私鉄など公共交通機関の駅から近く、通学に便利な市街地の学校もあれば、自然珊境に恵まれた山手の学校など様々です。立地はもちろんですが、教育環境として施設・設備の充実も私学の大きな特長。校舎一つとっても、国の登録有形文化財に指定されている校舎から最新デザインの校舎まで実に多彩です。多くの時間をすごす教室、体育施設、図書館など、その私学の考え方が施設のデザインにも現れています。
授業
LESSONS 学ぶことの意味と価値を知る
私学教育の根幹は、やはり質の高い授業。たんに大学受験に向けた問題演習をするのではなく、そこには将来の大学での研究活動や生涯教育を前提とした深い学びがあります。リベラルアーツをベースにした私学もあり、そうした学校には自由闊達でアカデミックな校風が息づいています。人問性があふれ、専門性の高い教師の存在も大きいでしょう。豊富な実験や観察、生徒の自主性を重んじる探究型の授業、幅広い表現活動などが魅力です。
サイエンス×グローバル、常に中等教育をリードする私学という存在
近年、物事を科学的に地球規模でとらえるという考え方が広まってきました。環境、食料、貧困、戦争、貿易摩擦など、世界中で起こる様々な問題が毎日のニュースとして取り上げられています。私学にはもともと海外のキリスト教修道会が設立した学校も多く創設当時から世界と繋がる「私」という存在をしっかり考える場面が日常の生活のいたるところにあります。
「多文化理解・多様性理解」は私学教育を語るうえでのキーワードとなります。
私学それぞれに特色があり、独自の校風を持っていることそのものが、多様性を前提としていることの証でしょう。もちろん、私学に在籍しているのは多方面から通ってくる生徒たちです。幼い頃から地元で一緒に育った仲間ではなく、個々のバックグラウンドも大きく異なるわけですから、中学入学後のスタート時点から、まず自分と異なる他者を受け入れることから第一歩を踏み出す必要があるのです。