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発想の原点を探る

新たな発想力を生む、クロス・カリキュラムの実際―――

文部科学省が学習指導要領で定めた 「総合的な学習の時間」もスタートか ら 10 年以上が経過し、様々な課題も見えてきたが、私学はもともと創設の理念をベースに、校風と独自カリキュラムによって学びの形を創り出してきた。

イエズス会創設者、聖イグナチオの 教授法をベースに構成された広島学院 の「IP学習」や、聖マザー・ジュリ ーの名を冠したノートルダム清心の 「MJプログラム」などは、総合的な 学習という枠を越えて、学校としての存在価値をあらためて再確認できると ともに、自己発見、課題解決の場としての学びととらえることができる。創設のルーツが近い関西学院・啓明学院両校のオリジナル・カリキュラムである「読書科」は、総合的な学習のモデルともいうべきもの。学校図書館の 活用法としてリードしてきた取り組みは、別の機会にじっくりと取り上げたい。

 

学校法人 箕面自由学園
理事長 平井 宏先生

やりたいことができ、学びたいことを学べる学校に

私自身は1938(昭和13)年の生まれで、箕面学園尋常小学校(現・箕面自由学園小学校)の23期生、中学は3期生、高等学校は2期生にあたりま す。当時から、あるがままに無理をせず自然体で学ぶという校風があり、学校全体が家族のような雰囲気を持っていましたから、今後も子どもたちの選択肢をできるだけ広くして、それぞれが夢中になれるものを提供していきたいと思っています。目指すは「きわめて上質なふつうの学校」なんです。

「ス―パー特進コース」を立ち上げてまる5年、今春は京都大学をはじめ国公立大学への進学者も増えました。 結構ハードなカリキュラムですが、彼らにはぜひ「勉強クラブ」のようなイメージで楽しく学んでほしいと思います。本校と言えばチアリーディングが有名ですが、他のスポーツでもどんな分野でも構いません。一所懸命になれることを学園で見つけてほしいと心か ら願っています。

私は教育畑を歩んできたわけでなく、百貨店で主に婦人服飾の営業などをし、本社取締役を務めました。柱となるべきものを見失わず、常に何が求められているかというトレンドを見極めるこ とは大切です。遅々とした歩みかもしれませんが、一歩一歩、前へ向かいたいと思っています。