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私学の食生活

私立中高一貫校の学食を運営する、作り手の声を聞いてみることに…

京都を中心に、京阪神や奈良などのエリアで学食や購買部を運営する株式会社不二家商事は、先の洛星中・高をはじめとして、私立中高一貫校や大学など70校にも及ぶ学校でランチを提供している。

「大学の食堂は学生数も多く、利用度が高いので一日中オープンしていることが多くあります。食堂としての空間づくりからメニューの内容まで、我々が食堂全体のコーディネートを任されることが多いですね。
一方、中・高の学食になると、年間の営業日数で見ても180~200日くらい。昼休みは大体1時間程度と食べる時間の制約がありますから、短い時間で満足させてあげるよう、安くてボリュームのあるメニューが欠かせません。
中学や高校では教育指導、生活指導の面から学校様よりご要望をいただくことがありますので、学校様との調整を第一に考えています。食事を提供するスタッフにも、ふだんから『親しさとなれなれしさとは違う』と食堂利用のモラルを生徒たちに徹底するよう指導しています」

そう語るのは、同社取締役総務部長・井上要さん。食の安全性や、徹底した衛生管理が求められる場だからこそ、節度を保つことが求められ、慣れ合いは禁物になるという。

営業部エリアマネージャーの山本博久さんに、どの学校にも共通して人気のあるメニューを伺ってみた。

「男女を問わず、常に人気の高いのはカラアゲですね。鶏肉は牛や豚に比べて価格が安いということで、チキン南蛮やチキンカツ、カラアゲにマヨネーズをかけた丼など、メニューにボリューム感が出ます。ほかにはオムライスや天津飯。ふわふわの卵というのも人気がありますね」

最近、大学では学生や保護者会などからのメニューの発案やコラボレーションの企画もあるという。そうした取り組みは、いつでも歓迎だということなので、私立中高一貫校の学食も、校風さながら独自性を出してみてはいかがだろうか。