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私学の食生活
学食探訪
私立中高一貫校のランチ!
私学それぞれに校風があるが、中でもその違いが際立つのはスクールダイニング。子どもたちの食生活をどのように考えているか、その学校の考え方が明確に表される。生徒たちにとっては他校と比べようがなく、与えられた環境となるだけに、学校としてふだんからメニューの内容や味、豊かな空間づくりに意識を向けることが大切となる。
しつらえに品格さえ感じる「洛星」の学食
リヨンホールと名付けられた学食にはカーペットが敷かれ、「生徒たちが触れるものには本物を」という思いから、テーブルには天然木の一枚板を採用。学食の東側と北側は全面ガラス張りになっていて、窓外には左大門字や甍の並ぶ町並みが見える。会議など多目的な使用も可能。
「四天王寺」の学食は近未来的な地下空間
同校の1号館は世界的な建築家である安藤忠雄氏によって設計されたもの。洗練されたコンクリート打ち放しの建築で、地下に設けられた学食に圧迫感はない。奥行きのあるスペースには、テーブルがつなげられていて、仲間とのつながりを感じられる。
ランチには揚げたての天ぷらやイワシの煮付けがあるなど、和食系のメニューや品目が多いのも特徴。運動系クラブの生徒たちにとっても、満足度が高いようだ。
明るくてモダンな「松蔭」の学食
2009年にリニューアルされた学食「エセルホール」。間接照明とえんじ色の円柱は、どこか宇宙船のよう。柱には同校の歴史を物語る写真などがプリントされている。
ホールの名は、「OPEN HEART」という言葉を使って生徒たちと接した、第8代校長の名にちなんでいる。
色鮮やかで味も抜群、粋な「洛南」の学食
仏教系の進学校らしく、沙羅双樹の植えられたおしゃれなテラス席をもつ同校の食堂。ランチはいずれもボリュームがあり、中でも「中華MIX」は大人気。
取材の日は、その名のとおり、回鍋肉(ホイコーロー)にカラアゲと餃子がついた満足感あふれる定食に。そのほか、焼き魚など中等教育の学食ではめずらしい和食系のランチや、多品目にわたる小鉢、特別企画としてご当地ラーメンが登場するなど、目でも味でも楽しめるメニューとなっている。
大学生協が運営する「同志社香里」の学食
わが子のように生徒たちに声をかけるなど、生き生きと働くスタッフの姿が印象的な同校。見晴らしの良いテラス席もある。日替わりメニューはなんと、「定食A」「定食B」「ランチA」「ランチB」と4種類もある。たとえば、この日のメインの食材がチキンならば、ローストしたりカツにしたり、あるいは梅肉を包んで揚げてみたりと、多くのヴァリエーションで生徒のニーズに応えて見せる。
デミグラスソースが絶品の「大阪女学院」の学食
味に定評のあるグロスオーフェン(大阪市阿倍野区)が提供するランチの数々。毎朝、厨房で焼きあげられるユニークなパンも大人気。下校時刻までオープンしているので、クラブ活動の生徒たちにも好評。同校の食堂では、なんとバースデーケーキのオーダーもできる。