1200年前、建学の祖「伝教大師最澄」は国家が認める僧侶を育成するために「山家学生式」をあらわし、人材の養成規定を発表した。特に「一隅を照らす」「能く行い能く言う」「己を忘れて他を利す」の3つを掲げ、こういった実践をおこなう人は『国の宝』であるとし、比叡山から多くのすぐれた人材が育つための基礎をつくる。本学園は、伝教大師最澄の精神を受け継ぎ、校訓としてその3つを掲げている。よって、『国の宝』すなわち「みんなの宝」となるべき人材を養成することが本校の使命であると考えている。

明治６年(1873)、天台宗総黌として比叡山頂に設けられる。昭和48年(1973) 、学園創立100周年記念事業を行う。平成31年(2019)、中学棟完成。中高同一敷地となる。

世界遺産“延暦寺”の比叡山麓にある本校は、千古の歴史が今も息づく比叡山を仰ぎ見、眼下に湖水を満々と湛える母なるびわ湖を眺める景勝地“さかもと”に位置している。その学舎の周囲には、約50を数える延暦寺僧侶の里坊があり、その大きな甍・白壁・生垣・穴太(あのう)衆(しゅう)石積みが今も静かで落ち着いた雰囲気を醸(かも)しだしている。また、四季折々に彩りを楽しませてくれる木々に囲まれ、権現(ごんげん)川のせせらぎや小鳥たちの鳴き声が気分を和ませてくれる。まさに“こころ”の成長を育む学舎として最適の環境と言える。

中学・高校6年間を通して確実に学力を伸ばせるよう、一人ひとりに目を配る丁寧な指導を行っている。将来の大学進学も視野に入れた幅広い学習を目指し、特徴あるカリキュラムに基づいて教育活動を実践する。例えば、ネイティブスピーカーによる英会話の授業では、今後ますます国際化する社会で活躍するための基礎を作る。また、自分で考え行動するため、総合学習などで仏教を背景とした精神による「生きる力」を養う。なお、数学では1・2年で週2時間、3年で週に3時間がＴＴ及び習熟度別授業にあてられ、生徒各自の理解に合わせた授業を行い、全体のレベルアップを図っている。なお、2021年度より、土曜日の授業がなくなり、45分授業7限（火・木）の教育課程で実施している。6限の日（月・水・金）は、本校独自の学習時間を設定している。

本校では、真に思いやりのある人間性豊かな心の教育をめざしており、心と身体のバランスがとれた成長を促す教育の一つとして部活動があげられる。運動部・文化部ともに活動が活発で、多くの生徒が活動に参加。自分の可能性を開くきっかけとして、学生は積極的に活動に参加している。高校の部活動（競技かるた・華道・コーラス（2023年度より））にも参加できるようになり、高校のサッカー部が主催する「比叡山+oneサッカースクール」への参加も可能。

・入試に向けて予想したR4（※）偏差値一覧
・入試結果R4（※）偏差値一覧

※『R4』とは、合格可能性を示す数値で、偏差値による合格率の各段階（RANGE＝レンジ）を示し、『R4＝80%、R3＝50%、R2＝20%』を意味します。