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自主自立の精神は素晴らしい環境の中で育まれる
同校は「LA(リベラル・アーツ)コース」(1学年/200名)と、WR(ワイルド・ローヴァー)コース」(40名)という構成となっている。コース名の由来は、前者が同志社創立者の新島襄が学んだアメリカ・ボストンのアーモスト大学の教育にちなんだもので、後者は大志を抱いて渡米する際に乗った船の名だ。「キリスト教とともに、幅広い教養主義に基づく教育が学校生活のベースにあります。大学附属校として一貫教育を行える本校ならではのメリットだと思います」と語るのは、今回の取材をコーディネートしてくれた入試広報担当の吉田和高先生。
「LAコース」は、その名の通り同志社教育の伝統が息づいたコースで、探究学習などのプログラムが豊富。アメリカ・ヌエーバ校との交流や国際理解教育にも積極的に取り組む。明治の創立時からグローバル教育を行ってきた同校には、他の追随を許さない実績がある。
もともと同校に通う生徒の中には医歯薬系やバイオ系の学部を志望する生徒が多く、そんな理系志向のニーズに応えたのが「WRコース」。授業時間数も多く、高い進路目標を叶えるコースとなっている。多彩な実験や体験活動が行われ、動物園や水族館、大学、工場などを訪れることも多い。
講座ピックアップ!「生物探究」では、マウスの骨格標本作りを
同志社女子という学校の教育にかける本気度を目の当たりにしたのが、この生物演習の授業。生徒一人ひとりが、マウス1匹と必要な薬品を扱う。生きたマウスを解剖するところからスタートし、全10時間を使って骨格標本作りが行われるのだ。
作業の大まかな流れとしては「筋肉の剥離」→「漂白」→「天日干し」→「ニス塗り」で、最終的にはそれぞれが作業工程をレポートにまとめ提出する。作業を通して哺乳類の臓器や働きを学ぶとともに、生徒たちにとっては生命の尊さを考える貴重な体験となっているようだ。女子教育を行う進学校で、ここまでの取り組みは他に例を見ない。