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学校名
見出し文
表紙

撮影/川勝 幸 取材・文/丸川悦子 同行/武田幸也(日能研宝塚校室長)、須賀文香(日能研関西本部)

1908(明治41)年、聖マグダレナ・ソフィア・バラが女子教育を目的に創立した聖心会をルーツにもつ同校は、1926年に現在の小林の地に移転し、小林聖心女子学院となりました。創立から現在に至るまで、生徒たちは毎朝聖堂の鐘の音とともに祈りを捧げ、1日を始めます。街中にも響き渡る鐘の音は地元の人にとっても特別な存在であり、学校所在地である地名も同校の塔鐘より「塔の町」と名付けられています。創立当時のままの姿を残す本館は、国の登録有形文化財に指定された由緒ある建物であり、小林聖心の歴史を見守り続けています。

同校卒業生の須賀さんは日能研関西本部所属。取材時に中学時代の恩師・舟本美帆先生と再会した

SPIRITS & FACILITIES「魂を育てる」「知性を磨く」「実行力を養う」3つの教育方針で全人格的成長を願う!

初代学院長マザー・マイヤーが残した言葉「Big You, small i」。大文字のYは「大切なあなた」を、小文字のi は「謙虚なわたし」を表しています。この奉仕の精神を土台とした教育により、人のために、社会のために何ができるかを自ら考え動くことのできる賢明な女性を育成しています。礼拝の機会も多く、祈りをする中で見えない場所にいる人の苦しみへの想像を重ね、他者のために骨惜しみなく働き、人に尽くすことが喜びとなる人間性が身に付いていきます。毎週金曜日に行われる宗教朝礼では、各教員より心の栄養となる講話も行われます。周囲を見る目が養われ、他者との距離感や接し方など、「人として」成長できることが同校の大きな文化となっています。


  • 同校の鐘「アンジェラスの鐘」は、毎朝、係である高校生が二人一組で鳴らしている。


  • マリア像やイエス像に見守られながら過ごす学生生活


  • 駅と学校間の専用通学路「みこころ坂」。四季折々の自然を感じる道。


  • 奉仕の心をもって掃除に取り組む。様々な募金活動で集まったお金は国内外に送られる。


  • 毎年12月にはクリスマス・ウィッシングが開催され、タブロー(静劇)、合唱、朗読でキリスト生誕を祝う。

かけがえのない種が育つ豊かな土壌を用意

校長 大原眞実先生

シスターである私は、最高学年の宗教の授業を週に一度受け持っています。授業のなかで私がどんな質問を誰にしても、生徒たちは自分の言葉で答えを述べることができます。物事を深く考え、気遣いがありながらもフランクなやり取りができる生徒たちに、とてもすばらしいなと私はいつも感動を覚えます。また、卒業前の面談においても、それぞれ夢や進路は異なりますが、どの生徒からも「他者のために尽くしたい」という志が伝わってきます。小林聖心で多くの時間を過ごしてきた彼女たちにはしっかりとした芯があり、自分を含め、誰もがかけがえのない存在であることを理解しています。それは人間形成を軸に置いた、人生の本質を見極める聖心の教育が土台となって身に付いてきたものなのでしょう。
どの子も自ら育つ力、与えられた能力を持っています。その小さな種に栄養を与え、時に励まし、成長の機会を用意する、それが教育です。本校に舞い降りた種は、ここで根を張り、若茎を伸ばし、やがては自身の花を開花させることでしょう。可能性を限定せず、希望や夢を抱いてその子らしく花を咲かせる、そのための豊かな土壌を本校では用意しています。
2026年度からは図書館・学習センターの整備が始まります。また、土曜講座キャリアワークショップでは、様々な講師を招いたり、企業を訪問したりして、社会とつながった科学的な学び、社会的な学びを行ってまいります。これらにより、本校の探究活動をより推進させる狙いです。また、海外で学びたいという生徒の声に応え、新たな海外プログラム(ソフィーへの旅)を開始いたします。創立者ソフィーのご遺体が安置されている聖ザビエル教会やパリのロダン美術館、ユネスコ本部等を訪れる旅です。創立者の精神に触れ、いかに生きるかを考えることを目的としています。
時代は留まることなくカタチを変えていきます。それに伴い、私たちも変革を起こしていかなければなりません。建学の精神に根差しながら、私たちが過去で培ってきたもの、未来に活かしていきたいものを携え、世界により良い変容をもたらす賢明な女性をこれからも育成してまいります。ぜひ、「愛」と「叡智」あふれる小林の丘へいらしてください。

2027年全面改修完成予定 学習センター・図書館

本館の中央に設置された蔵書数12万冊の図書館。日々の書籍貸出に加え、視聴覚設備も整った探究学習の場としても活用されています。2027年にリニューアルオープンが予定されており、グレードアップした探究の活動場所としての新しい「学習センター」に期待が高まります。


  • 6年間使用する学年カラー(赤・オレンジ・青・黄・緑・ピンク)のハチマキ。絆を深めた仲間からの寄せ書き入りで大切な宝物。


  • 小学校から高校までの12学年が学ぶ同校では、中1を7年生、高1を10年生としている。

OVERSEAS PROGRAM徹底した語彙力、ネイティブ教員との面談形式テストなどで地固めされた英語力を、海外現地で伸ばす!

創立当時より英語教育に力を入れる同校。多くの生徒が弁論大会やスピーチコンテストで上位入賞を果たしてきました。その英語力に磨きをかけるため、海外姉妹校・提携校と連携した海外体験学習プログラムや海外留学の多彩なプログラムを実施しています。また、校内においても海外の学生とのオンライン交流会なども数多く行っています。


  • 約2週間現地にホームステイをして英語を学ぶ、オーストラリア夏期研修


  • フィリピン体験学習(6泊7日)では貧しい地域や児童保護施設を訪問し、現地経済、文化の現実を体験する。カトリック女子校生との交流等も行う。

TOPIC

全日本高校模擬国連2025にて最優秀賞受賞! チュニジア担当として、聖心の強みを活かす


見事最優秀賞を受賞したペア歴2年の永原さんと北場さん

国益を背負った外交官となり国際問題について話し合う模擬国連。84組が参加する中、勝因となったのは「議題理解」と「どの国もとりこぼさない」姿勢。小林聖心の精神をもって、最も対極する国の大使にも積極的に歩み寄るなど、他者の立場にも立って全力で行動。2017年に発足した同校模擬国連同好会では、議論などの交流を楽しむ活動を今後も継続していく。

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