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2023年12月撮影・取材

自然豊かな、通う価値のある学校。
大事なことは「挨拶」と「最後までやり抜く力」。

本校を知っていただくには、何よりご来校いただくことが一番です。自然が多く、学校の敷地は大阪随一の広さを誇ります。広く大阪平野を見渡せる素晴らしい眺望を持つ、都会には無い学校です。そのような立地環境のため本校の生徒の約7割がバス通学、残り3割は自転車で通学しています。各駅から本校まで約25分間バスに揺られる通学を本校の弱点だという見方もありますが、バスに乗ってでも来る価値がある学校だと私は思っています。生徒たちも車内では車窓を眺めてのんびりと寛いだり、友人と語らい合ったり、テスト勉強をしたりと有意義に過ごしているようで、卒業生からもバス通学は良い思い出だという声が聞かれます。
 本校にはそんなゆったりとした環境を好んで来る生徒が多く、全体的に真面目な子が多い印象です。2022年に完成した新校舎には図書館をメインに自習室を多く設置しましたがそれでも足りず、60脚ほど席を増設しましたが特に試験前にはすぐに満席になります。目的を持って自学自習で頑張る子はやはり成績も伸びていきます。
 また、本校では15年ほど前に成績上位選抜クラスである「Sクラス」を設置しました。進路目標をより明確に、5教科をバランス良く学び日々の鍛錬テスト等で着実に伸ばしていく教育システムは、学年の先生方と進路指導部が中心となって進めて参りました。本校が近年、大学合格実績を伸ばすことができているのは、生徒たちが真面目にコツコツ頑張っていることと先生方の惜しみないサポート、双方の賜物であると言えます。
 生徒たちへの「徳育」としまして、本校では「挨拶」を非常に大切にしています。挨拶をするということは、自分を出すということです。人に対して誠実に、積極的な姿勢を見せることがグローバル社会では不可欠です。挨拶ができない人は、世界はおろか日本の社会でも通用しないでしょう。そして、「最後まできちんとやり切ること」も大切です。本校では高校でのクラブ活動入部率は6割を超えており、生徒たちには最後まできちんとやり切ることを推奨しています。人としてもやり切ることで達成感が得られ、人とのつながりで得られるものは自らに還り、社会に出てから活かされるものであると考えます。
 これから関西大倉をめざす人には、ここで何がしたいのか目的意識をもって入学していただきたいと願っています。なぜその職業に就きたいのか、自身に問いかけてみてください。本校創立者である大倉喜八郎もあの松下幸之助氏も、高い目的意識をもって行動した人物に他ならないのです。

大阪・茨木の地にある関西大倉は、帝国ホテルや東京経済大学等の創設者で実業家でもあった大倉喜八郎により創立された学校だ。パナソニック創業者である松下幸之助もかつて同校の前身である関西商工学校で学んだ。実学主義校として歩みを続け、創立120年目となる2022年には新校舎・中央共用棟も完成した。着実に難関大学への合格実績を積み重ね、今、同校の存在感は確実に増している。優しく真面目な生徒たちはこの地で伸び伸びと学生生活を楽しみ、整えられた教育環境の中でその学習意欲は高められる。まさに、教育理念「まなざしをこころざしへ」の通り、この地で視野は拡がり内なる闘志が芽生えていく。

LOCATION & FACILITIES自然と調和し洗練された新校舎・中央共用棟は中高共通の学習センターとして利用

2020年に完成した高校棟と、リニューアルされた中学棟に続き、新たに新設されたのは中高共通の学習センター・中央共用棟である。「自然との調和」をコンセプトに建設された中央共用棟にはガラス面が多く、外の木々とマッチした明るく開放的な空間となっている。内部には中学理科・生物・科学・物理の各実験室「サイエンスラウンジ」や自習や探究活動に利用する「多機能型図書館」、プロジェクターやスクリーンが完備された情報処理実習室、調理実習室などを収容している。また、全熱交換器による機械喚気システムが1時間に5~6回の換気を可能とし、生徒たちが学習に集中できる環境を整えている。

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