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「寮」のある私学という選択

DORMITORY LIFE② いろいろな角度から寮生活をウォッチング!

[ 施設/設備面 ]キャンパス内に立地し、朝から晩まで充実ライフ!

授業にクラブ活動、そして放課後の学習が、時間を無駄にすることなく行われます。親元を離れメンタル面を鍛える寮生活は、整備された環境によって支えられています。それぞれの寮の特徴が最も現れるのが居室でしょう。中学入学から個室の学校もあれば、鹿児島のラ・サールのように8人部屋であったり、北海道の函館ラ・サールのように一学年の60名程が同じ大部屋という合宿スタイルをとる学校もあります。ぜひ一度、実際の寮を見学してみてください。

  • 愛媛県松山市にあるカトリック系共学校、愛光の寮は校舎に隣接。寮内には保健室があり、看護師が常駐している

  • 立山連峰のふもと、富山県富山市にある片山学園はここ数年、進学実績を着実に伸ばす進学校。寮の規模は小さいが、室内はご覧のような美しさ

  • 奈良県河合町にある西大和学園は全国屈指の進学校。本校だけではなく、札幌・東京・東海・岡山・広島・福岡・沖縄でも入試を実施。青雲寮には吹き抜けのコミュニケーションスペースがある

  • 岡山県赤磐郡熊山町にある岡山白陵。寮はキャンパスの端に位置し、校舎から細い山道を通って帰寮。この距離感が生活にメリハリをつける。写真右は高知市の高台に位置する土佐塾の、寮にある大浴場。徹底した水質管理が行われている

[ 学習面 ]志望大学に向けた、学習スタイルが定着

寮生活となると、もちろん学費の上にさらに寮費が必要となりますが、要はこれをどう受け取るかです。通学時間のほとんどかからない寮生は、起床から就寝までの時間をフル活用することができます。規則正しい生活習慣の中で他者との協調性や自立心を養いながら、寮に戻った後は、大学進学に向けた学習時間もたっぷりとることができるのです。写真は愛光の自習室ですが、先生やチューターが学習相談や質問対応など細やかにサポートしてくれる学校が多いのも特長です。

[ 食事面 ]栄養バランスの整った食事が健全な体を作る

写真上は、愛知県蒲郡市の臨海エリアにある全寮制の男子校、海陽中等教育学校。眺めのよい食堂で一堂に会して食べる食事は格別。

夏休みなど長期休業中に一時帰宅したわが子から、「感謝の言葉を言われた」と感激する保護者の声をよく聞きます。偏食気味だったわが子が、好き嫌いなく食べるようになったと驚かれるケースも決してめずらしいことではありません。毎日の生活は、遠く離れた家族の思いや寮スタッフの支えがあって成り立つことを、彼らは身を持って体感しているのです。栄養バランスを考え、カロリーコントロールされた寮での食事は、健全な体と安定した情緒を形成します。

  • 岡山白陵の寮で食事を担当するスタッフ皆さん。「わが子に作るように」を心がけているとか

  • 岡山中・高「みしま寮」の夕食。何と、焼いても1㎝以上の厚みのあるトンテキが食卓に……