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取材・文/丸川悦子 撮影/岩井 進 同行/橘 雅康(本誌編集長)
2019(平成31)年に創立100周年を迎えた甲南高等学校・中学校。その設立は平生釟三郎氏をはじめとする関西の有力な財界人たちの尽力によって実現しました。建学の理念を「心身共に健康で良き人物をつくることを第一に、生徒一人ひとりの持っている才能を開花させる」とし、「将来をよく見すえ、広い視点から正しい判断を行い、社会に貢献できる人物を育成する」ことを使命としています。また、同校は西日本の私学では唯一、旧制高校の伝統を汲む学校です。「甲南ボーイ」としてのその矜持は現代を生きる生徒たちにも保たれています。六甲山麓を背景に、南に大阪湾を一望できるキャンパスは開放感にあふれ、実に伸び伸びと学生生活を過ごす生徒たちの姿があります。夢への発展途上にいる彼らは甲南愛に包まれながら先人たちの背中を見て、「どう生きるか」という自らの社会的使命に目覚めていきます。同校の教育内容を見ていくことにしましょう。
SPIRITS教育の三要素「徳・体・知」
個性を尊重し、才能を伸ばす
甲南が創立以来大切にしてきた教育の三要素「徳・体・知」。人としての在り方を育む「徳」、心身の健やかさと挑戦する力を培う「体」、そして思考力・判断力・表現力の土台となる「知」。この順序とバランスを重んじる全人教育をもって、変化の激しい現代社会を主体的に生き抜く人間力を育成している。2029年に学園創立110周年を迎える同校では、多彩な記念事業が動き始めている。建学の精神を未来へと継承するとともに、現代に即した教育活動に邁進する甲南学園に期待が高まる。

グラウンドでロケットを飛ばす、海外で野生生物の観察をするなどアクティブに展開される伝統的な理系教育。高校では大腸菌の形質転換実験などハイレベルな実験も。

卒業生の存在は伝統ある甲南の誇り若者の教育に情熱を傾けた平生氏。「正しく強く朗らかに」の教えは各界で活躍する多くの卒業生にも息づいている。愛校心が強い卒業生による惜しみないサポートが在学生に注がれる。

LOCATION高台からの眺めは最高。勉強に集中できる静かな環境

緑豊かなキャンパスには四つの校舎があり、大きな窓からは緑と明るい光が建物の中に差し込む。そのほか、講堂、グラウンド、プール、柔道場、部活動屋内練習場等を有している。2015年に竣工した体育館(徳体知アリーナ)の地下がアリーナとなっており、1階に運動部の部室、2階にはトレーニングルームなどがある。















