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LESSONS中高6年一貫教育のメリットを生かし、
知的興味を引き出す仕掛けがいっぱい!
たとえば、中1「化学」では、高校で使用する「化学図表」を使うなど、先を見通し必要なことはダイナミックに展開される。同校では70%近くの生徒が理系で、しかも医学部への志向も強い。日々の授業では他者のために役立つ生き方をするために必要な知識と教養を育む姿勢が貫かれている。2024年度は東京大学に17名、京都大学に10名、広島大学に24名、早稲田大学に32名、慶応義塾大に18名、国立大学の医学部医学科へは35名(いずれも現浪含む)が合格している。

矢野先生が担当する中1「代数」。授業は瞑黙で始まり、まずは宿題の計算プリントの丸つけからスタート。トップ進学校でありながら、驚くほど丁寧で細やかな指導に驚いた。間違えたところはすぐに友達同士で教え合うなど、コミュニケーション力の高さもうかがえる。授業では『体系数学I(代数編)』をテキストとして使用
中1「英語A」(担当:藤永先生)では、来日した外国人旅行者から英語で数々の質問をうける設定で会話文を練習する。生徒たちの発声も大きく、聞いていてとても清々しい思いがした
和気あいあいとした雰囲気の中で、10名程度の少人数で行われていたのは選択科目の高2「生物(理系)」。体内環境の調節をテーマに、血液中にあるヘモグロビンの性質についてユーモアあふれる口調で説明するのは倉光先生。写真下は緊張感が漂う音楽室。中1「音楽」(担当:賀茂先生)では、どうやらリコーダーのテストを行っているよう
中3「美術」(担当:中島先生)。シュールレアリズムをもとに水彩絵具で空想の世界を描く。美術室内には過去の作品も
半紙に2文字、文化祭で発表する作品を仕上げていたのは中2「書道」。「制作の意図も鉛筆で書きこんで」と中村先生から指示が。授業が終わると道具の手入れも入念に行う。自分の名が入った特注の筆は筆吊りで保管
LUNCHTIME & AFTER SCHOOL学院生としての本領は昼休みと放課後に発揮!
広島学院に食堂はなく、購買部でパンの販売を行っている。中1から高3までの6年間、生徒たちは毎日担任の先生と一緒に弁当を食べる。先生は何気ない会話の中で生徒たちの様子をチェック、「体調不良や何か悩み事などがあればすぐにわかりますよ」と先生方は口を揃える。同校をはじめ、六甲学院や栄光学園、上智福岡などイエズス会系の中高一貫校は丁寧に掃除をすることでも知られる。特に中学の生活は、基本的な生活スタイルの確立から。中学生は全員がクラブ活動に加入する。
どこでもすぐに遊び場に変えてしまうのが学院生たち。この前庭の風景が見られるのもあと少し。昼休みや放課後に遊ぶ様子や、体育祭の立看板を作っていた生徒たちの様子など、これまで長年にわたって取材を行ったときの思い出が脳裏によみがえる
独特なフォルムの天井を持つザビエル体育館のアリーナでは、バレーボール部やバスケットボール部員がコートを割り振って練習。
開放感あふれるテニスコート。炎天下でも寒空の下でも生徒たちは工夫をして練習を行う。
最近特に人気が上がっている卓球部。
時には8尺(約240㎝)もある大きな作品にチャレンジする書道部の面々。

陸上部やサッカー部が練習するのは下グラウンドと呼ばれる。上グラウンドは野球部専用となっている


交通/広電宮島線「高須電停」「古江電停」徒歩15分。広電バス「古江」徒歩3分。JR山陽本線西広島駅からボンバス「学院東門前」徒歩1分。
広島学院
https://www.hiroshimagakuin.ed.jp
〒733-0875 広島市西区古江上1-630
TEL 082-271-0241
1956(昭和31)年、日本でのイエズス会系列校として六甲学院・栄光学園に続いて設立。2026年に創立70周年を迎える。1学年の募集は184名で、高校募集を一切行わない完全中高一貫体制をとる。