2013年に竣工した新校舎は、中学生エリアである西館と高校エリアである東館の間に共通した本館には職員室・学習室等が存在する。自然光を採り入れた明るい教室・専門教室を実現し、人工芝の中庭で寛ぐ生徒の姿を見ることができる。設備の整った理科系教室が集まるサイエンスフロアには科学・生物・化学に分けられた実験室があり、理系希望者の学びに応える。また、個別の自習スペースを備え、約４万７千冊の蔵書を有する図書館は天井が高く開放感にあふれ、図書委員会自らが選び購入した書籍も並び、ビブリオバトル（書評合戦）も行われている。創立者の名を冠する宕峯館には宗教の授業が行われる畳教室や多目的ホールがある。

校内にある1000㎡の農園では、勤労体験学習の一環としてナス・キャベツ・大根など季節に合わせた様々な野菜を育てている。水の入った重たいバケツを運んだり、害虫から作物を守ったりしながら、栽培・収穫を体験する。自らの行動によって対象物が成長する経験や、農耕作業の大変さや達成感を実感できる。丹精込めて育てた作物は各家庭に持ち帰る。

品揃え豊富なカフェテリアには安価なメニューも多い。部活動でお腹がすく生徒のために放課後も営業しており、パン・ジュースの自動販売機も完備しているのは嬉しい。テイクアウトのお弁当メニューが充実しているのも特徴だ。お弁当持参の子も多く、持参できない時にはカフェテリアを利用するという子もいる。メニューはもちろん栄養バランスに配慮されており、明るい食堂スタッフの生徒たちへ声がけする姿も印象的だった。