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- 立命館宇治 探究学習★中1「QUEST」インタビューやCМ作成
【生徒個々の個性が輝く授業】
同校の探究学習「QUEST」は年間15回あり、スタートして6年目となる。生徒が自分で興味を持ったことに取り組める内容となっており、生徒はとても意欲的だ。インターネットやパワポの使用法、インタビュー記事の作成、動画作成方法のスキルも指導され、教科横断という目的にも適っている。中学1年の探究学習は「QUEST」と名付けられ、マニアック自己紹介、マインドマップ(好きなもの、嫌いなもの、自分の歴史)、行ってみたい場所のプレゼン、自分につけるキャッチコピー作り、インタビュー『きらり☆その人』、CМ撮影など盛りだくさんの内容となっている。
例えば5組のテーマは『きらり☆その人』。はじめにインタビューのあいうえお(あ:相手の目を見る、い:一生懸命さをあいづちで表現、う:うなずく、え:笑顔、お:おうむ返し)を確認し、「話すことを大切に、メモが無理なら録音を」と先生が声をかける。インタビュイー・インタビュアー、撮影者の3人一組でMicrosoft Surface搭載のノート型パソコンで録画していく。10分間でインタビューを終え、最後は2分の撮影タイム。どの角度から撮影してもらおうか考えている様子は微笑ましい。
1組のテーマは『CМ制作』。先生がまずお手本となるCМを紹介。「セブンイレブン」「タケモトピアノ」などはリズム感を大切にしたものの例として、また、シンプルにその企業の強みを前面に出したものとして「あさげ」を例にあげ、「この飯テロのCМ、先生も好きやった」と紹介。それを受け生徒たちは様々なアイディアを出し合い、全力ダッシュで購買に向かう「プリンを食べた過ぎるCМ」を制作するグループや、「購買のポイントカードも使える利点を紹介するCМ」などを制作したグループがいた。撮影する生徒は「良い表情で」など出演者に註文を付ける。CМは30秒から1分ほどの内容で、動画編集スキルを磨き、魅力の伝え方を学んだ。
この「QUEST」の成果として、学年最後に『ZINE』という雑誌を完成させる。同校ではマニアックなことは良いこと、誰かが好きなことを極めているのを認めること、どんどん尖った人間になって社会に出て行くことを良しとしている。
同校の「QUEST」の一番の目的は、『自分の個性を認識・確立し、好きなもので世の中を変えていこう』というものだ。教員たちは、生徒たちが将来自分の強みを活かして社会で活躍して欲しいと願う。