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神戸山手女子中学校

わる! 戸山手女子

いま、あざやかに甦る。
「未来型リーダーシップ」を育てる「山手ルネサンス」。
豊富な学びの選択でなりたい自分がきっと見つかる。

未来の神戸のために

卒業生は5万人。2024年で100周年を迎える『神戸山手』を地元で知らない人間はいない。「伝統が紡いだ魅力に風を起こし活気ある学校を取り戻す」とOGの大野嘉子入試広報副室長は、人一倍の決意を胸に秘め、ひた走る。安間秀昭事務局長(校長補佐)は「ワンチームになり、100年前、市民によって創られた本校こそが未来の神戸のためにと踏み出しています」と前を向く。
同校は学校改革で定評ある平井正朗新校長を迎え、さらなる100年に向け、未来型リーダーシップをもつ女性育成に向けて一丸となったイノベーションをスタートさせている。

平井正朗校長インタビュー

毎朝、正門に立ち、時間がある限り、校舎を回って、生徒たちと対話しています(笑)。とても明るい子どもたちで将来が楽しみですよ。めざすは名門復活。グローバル化、DX化に対応する「地域に開かれた明るく楽しい女子校」を創ります。生徒・保護者・教職員・卒業生を見ていると必ず達成できると確信しています。期待してください。
今、学校をチームとして動かすカリキュラム・マネジメントを実践しています。生徒一人ひとりの夢の実現に向けて、『学びの選択』を可能にしました。例えば、EdTech(Education+Technology)教材を活用した個別最適化学習(アダプティブ・ラーニング)や自ら課題を見つけ最適解を導く探究型学習。そして、4技能のバランスのとれた英語教育がそうです。各教科はそれぞれが重点課題をもって多様な取り組みを試みています。 生徒たちは小さな成功体験を積み重ね、成長を実感しながら次のステージに一歩を進めてくれています。最終的にはグローバルな視野を持ち、社会、他者への貢献に喜びを感じる女性育成にフォーカスします。

本校の建学の精神は「自学自習、情操陶冶」です。自学自習は「個別最適化学習」、情操陶冶は目標や意欲、興味・関心、粘り強さ、協調性などのことですが、濱名山手学院の教育ミッションであるCommunication(対話・伝達)、Consideration(熟慮・考察・思いやり)、Commitment(参画・貢献)の『3C』と連動させていきます。

進路満足度100%

中学校は『未来探究コース』に一本化。学習におけるPDCAサイクルを効率的に回し、大学入試共通テストに向けて5教科の基礎基本を徹底、高校でのコース選択につなぎます。生徒全員に奨励しているクラブとの両立もできます。(中高のクラブ加入率は約8割)。
高校からは大きく3つに分かれます。『選抜コース』は中堅国公立・関関同立や医歯薬看護系が目標。予備校講師による大学受験対策講座も用意し、徹底した進学指導を行います。『未来探究コース』は有名私大の指定校推薦、さらに併設する6学部7学科設置の関西国際大学との高大連携を活かした教育を展開します。同大学では、保育士、幼小中高の教員や看護師など、多方面の資格取得ができるプログラムとなっています。伝統 ある『音楽科』からは国公立・私立の音楽、芸術系大学への進学だけでなく、関西国際大学をはじめ幼児初等教育の道も開きます。
一人ひとりの夢の実現。「進路満足度100%」は必達です。

個別最適化学習

生徒は一人一台iPadを所有。教員・生徒間で個別対応が可能であり、個々の疑問に丁寧な対応ができる。同校は9月から、EdTech教材を搭載した個別最適化学習を本格導入。授業は、従来の教員による授業と到達度別学習を組み合わせたハイブリッド型指導を展開。演習はその場で自動採点され、生徒の理解度に応じて最適問題を出題。生徒は自身にぴったりの環境で学べるためストレスがない。成績が上昇し意欲につながる。教師はファシリテーターとなり机間巡視で様子を把握。また、家庭学習の状況も確認でき、個々に寄り添った指導ができる。相乗効果で学力はグングン伸びると評判だ。

探究型学習指導

これからの社会で最も重要とされる「自ら課題を見つける力」と「その解決方法を探る力」。同校はこれを養う探究型学習を中高六年一貫教育で推進、最適解を導く力を育む。「探究型学習指導」の一環として、定期試験に際して、リフレクションシート(定期試験の準備や結果を記録する用紙)を作成。担任と生徒が「学力の向上」を課題に設定し、その解決に向けて、結果を分析し、どう対応するか協議。定期考査ごとに作成されるリフレクションシー卜は、各自のiPadに保存される。そのため、過去の成績もすぐに確認でき「振り返り」が可能。さらに、今年から先生方による定期考査・模試分析会が実施されている。学習成果の「見える化」を図り、独自のPDCAサイクルを展開することによって、生徒個々が「伸び」を実感できる仕組みを創り上げている。

実力のつく英語教育

英語教育のスペシャリストとして要職を歴任し、専門書も執筆する平井校長は、「本校の英語教育のテーマは、使える英語と大学受験に通用する英語の習得。そのための環境としてネイティブ教員の学年所属、チーム・ティーチング、EdTech教材活用による個別最適化学習、イングリッシュ・ルームの設置などは必須」と語り、特別講座では自ら教壇に立つ。
英語科は、指導方法として「内容理解→音読→暗写→アウトプット」を重視。具体的にはスラッシュリーディング(英文を書いてある通り理解できるよう、意味のまとまりごとにスラッシュ「/」で区切って読む)、オーバーラッピング(「スクリプトを確認しながら流れる英語音声と同時に発音する練習」)、シャドーウイング(同時通訳の手法で、英語を聞きながら真似して発音)などを通して本文を暗記。音読とディクテーション(書き取り)、TF問題(正誤)、エラーコレクションを活用。スピーキングとライティングを組み合わせ、ディベートによる思考力、判断力、表現力を強化する。
海外校との連携を図りオンラインによる双方型学習も検討されている。
神戸の風物詩でもある同校の制服は創設当初に英語教員だったアメリカ人・シャーロット・ゼー・スミス女史がデザインした。「英語の山手」復活へのサクセスストーリーが着々と進行している。

入試機会は前期・中期・後期それぞれ午前午後とファイナルの全7回を用意。前期・中期・後期は国算英から3科、2科目自由選択または算数1科。ファイナルは算数1科。前期午前には自己アピール方式・英語重視方式(作文・面接)も有。

〒650-0006
神戸市中央区諏訪山町6-1
078-341-2133
https://www.kobeyamate.ed.jp/

■アクセス

地下鉄西神・山手線「県庁前駅」徒歩12分。
JR神戸線・阪神本線「元町駅」徒歩20分。
神戸三宮から市営バス「諏訪山公園下」徒歩3分ほか

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