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関西大倉中学校

創立120周年へ新校舎竣工! 発想力を磨く進学校

協賛15社!!学会表彰2回!! KANKURAの代名詞 探究プログラム&高大連携

高校1年生全員が企業から与えられた課題に対してプランを練り、プレゼンテーションする同校独自の「企業探究発表会」。生徒はコミュニケーション、マーケティング論、経営を学び、企業を訪問。グループごとに自由な発想でアイデアを立案する。ルールはひとつ 〝アイデアが重ならないこと〞。発表会は企業別に分かれ、実際に企業担当者の前でプレゼンする。協賛は海遊館やJTB、大成建設、産経新聞社など総勢15社。各社が最優秀チームを決定する。最終は梅田オフィスタワーでの披露会も。毎年、伝え方、見せ方の工夫を重ねる生徒から「やって良かった!」と必ず言葉が聞かれるとは、担当の杉邨先生。同様のプレゼンテーションの取り組み「探究型授業」は永く続けられる同校の代名詞的存在だ。

大学教授、プリマーテス(霊長類)研究者を前にして学会発表

高校2年には希望制の高大連携講座、卒業生とのつながりから始まった京都大学との「霊長類初歩実習」(2020年より「野生動物学初歩実習」)がある。大学生と動物園で実習し、夏に学会、翌1月末に霊長類学会で発表。霊長類学会からは2度の表彰実績がある。現在はアジアゾウ、哺乳類と対象も動物全体にひろがり、昨夏は都井岬にある京大研究施設に滞在。6日間かけて学生と一緒に岬馬を観察し発表。20年は観察がかなわないなか「飼育チンパンジーの環境エンリッチメント」「動物実験における法律」「死生観」「脳について」等、オンラインを通し、堂々と議論を繰り返している。

毎週、作家になる!!2コマまるごと実験!! 主体性を育む中学3年間

中学1年の生徒は〝作家〞で、先生は〝編集者〞。ここは『作家の時間』と呼ぶ国語の授業。はじめ先生は短く講義するが、生徒はひたすらに文章を書く。55分授業のうち、執筆活動に少なくとも30分。その間、先生は一人ひとりの作家に編集者としてサポート。最後は皆で共有の時間をとる。

「大切なのは書きたいものを書くということ。テーマもペースも自由。締め切りは設けていません」と担当の堀内先生。いずれはジャンルも生徒にまかせる方針。授業では他者に読んでもらう機会を〝出版〞と表現。教室発表、文集掲載。冊子の制作、廊下への貼り出し、コンクール応募も出版だ。先生は生徒の作品に点数はつけず、制作過程にアプローチ。評価はコメントで返している。

「自立した書き手になるのが目的。テストの成績はおのずと伸びる」ここには生涯を通して自分の考えを整理し、より広く深く考える人間へ成長する学びがある。

このように、中学校では自発性、思考の部分での取り組みを多く取り入れる。英語には中学3年からのエンパワートメントプログラム、ヤングアメリカンズ、オンライン英会話など〝リアルに話す機会〞を多く用意。レベルに応じた補習も行いながら、伝わることで自己肯定感を醸成。理科は高校レベルの化学実験を中学3年に凝縮。110分間連続の実験を毎週実施して6年間の体系的な学習を可能に。僅かな変化に眼差しを向け、教科書の学びも深掘りできる生徒を生み出す。

[ 学園コラム1 ] 充実のKANKURAライフ

日能研卒業生に聞きました!

村田征那くん(中2)と吉田真穂さん(中3)

―関西大倉はどんな学校?
村田:広くて施設が多いから気持ちがいい。積極的にコミュニケーションも取りやすいです。(学校が再開して)友達や1年間お世話になった先生に会えるのは嬉しかったです。
吉田:自然に囲まれた静かな環境で授業を受けられるのがいいですね。中学受験の算数はあまり得意でなかったけど(笑)、学校では数学に集中しています。放課後、気軽に先生に質問もできます。

―クラブ活動はしていますか。
村田:地歴旅行部です。中高合同の活動で高校生の先輩が多いですが、やさしく対等に接してくれます。今年はアーチェリー部も兼部し、もっと多く人と関わって、さらに身体も鍛えたいと思います。
吉田:テニス部でキャプテンをやっています。今年は大会の多くが中止になるなか、私立中学校の大会があります。ぜひ、団体成績を残したいです。

―印象に残っている学校生活は?
村田:文化祭ですね。部活の展示を多くの方に観ていただき感動しました。
吉田:私も文化祭です。中2でやった人文字の団結力、結びつきは最高でした。

―目標や夢はありますか。
村田:大阪大学で理系の勉強がしたい。そのため、今はSクラスに入るのが目標です。
吉田:建築家になりたい。夢はたくさんあって、気象予報士にもなりたい。勉強がすごく面白いので、頑張りたいです。

[ 学園コラム2 ] 学校長・古川英明先生インタビュー

新校舎でさらにパワーアップ!!

  • 古川英明校長

2022年、本校は創立120周年を迎えます。ホトトギスのさえずりが聴こえる自然豊かな校地12万㎡を生かした学びは、新しい高校棟、中央棟の竣工で、ますます可能性が膨らみます。新校舎は生徒の健康を十分に配慮し、およそ10分ごとに自動換気するシステムを採用。中央棟には図書館、ワンフロアの『サイエンスラウンジ』が整います。この実験設備も仕掛けのひとつ。教師2名がチームとなって進める教育プログラムと新校舎の相乗効果から学びに貪欲な子どもを育み、生徒は世界へ羽ばたくと期待しています

関西大倉中学校・高等学校

1コマ55分授業。「基礎力養成( 中1・中2) 」「応用力充実(中3・高1)」「実戦力確立(高2・高3)」と定め、応用力充実期には上位者にSクラスを編成。教育理念は「全校一致のもと、誠実でやさしさと活力あふれる人間を形成する」。中3の修学旅行は屋久島。縄文杉を目指してトレッキングに挑む。

〒567-0052
大阪府茨木市室山 2-14-1
072-643-6321
https://www.kankura.jp/

■アクセス

阪急宝塚線「石橋阪大前駅」、北大阪急行「千里中央駅」、 阪急千里線「北千里駅」、JR 京都線「茨木駅」、阪急京都線「茨木市駅」からスクールバスを運行

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