「本校では４クラスが理系で、２クラスが文系という比率です。大阪大学や神戸大学からの出張講義もありますが、どちらも理系の先生方ですね。毎年、京都大学をはじめ国公立大学への志向がとても強いのですが、医学部医学科へも毎年40名以上進学します。大阪医科大学での医学部実習があるのも、他の進学校にはない特徴だと思います。　本校の校風は『自由』と言われますが、それは個々の自主性を重んじるということです。高校募集のない完全中高一貫体制の中で、目標に向かいしっかり学んでほしいですね」そう語るのは、進路指導担当の先生。

　視覚に訴える、よりわかりやすい授業をめざして、全教室に電子黒板を導入。生徒のためになると思ったことはすぐに実行。こうした柔軟な姿勢は本校の強みだが、その中でも英語教育に関する取り組みに注目してみることにしよう。　語学スクールの｢ベルリッツ大阪梅田本校｣から派遣された５名のネイティブ教員が同校の専任として常駐。週5時間の英語の授業に加え、週３時間の英会話でさらに鍛え上げる。ベルリッツが世界中で使用しているテキストを用いる授業では、日本語は一切禁止。発音・スピードも本格的に、英語のシャワーを浴びせられる。そこは、まるで「教室留学」といった環境だ。　このほかにも、ベルリッツ大阪校で開催される「英語道場」は同校生徒の貸し切りで、40分８コマ。一日中、どっぷりと英語にひたる体験もできる。また、「次世代リーダー養成プログラム」として、希望者はアメリカ有名大学やオックスフォード大学、ケンブリッジ大学での研修に参加することも可能。　もちろん、本格的な英語教育改革に取り組む先生方も、ベルリッツで研修を受け、指導力の向上を図っている。　近年、女性の先生たちの採用が増えてきた同校、ますます細やかな心配りで生徒たちとの絆を深めている。