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都会のオアシス的な雰囲気の中で過ごす中高6年間の学校生
大阪市街の真っただ中にあって、四天王寺境内には落ち着いた時間が流れている。同校では毎日の朝拝で仏教聖歌を斉唱し、般若心経、学園訓を唱えるほか、花まつりや新入生授戒会など仏教的行事も多い。学びに対する姿勢は常にアクティブな生徒たち。トップ進学校ならではの、教科教育の奥深さにふれた。
中1「理科Ⅰ」は、照明を落とした物理実験室で「凸レンズによる像」の実験・観察を行っていた。光学台の端から「ろうそく」「凸レンズ」「スクリーン」を設置。スクリーンを動かしながら実像がはっきり見える位置を探す。担当は日能研の「サイエンスフェスタ2014」にも協力していただいた稲葉先生
高1・理数コースの生徒たちが受ける「音楽」の授業では、先生のピアノ伴奏に合わせて、イタリアのカンツォーネ(ナポリ民謡)「オー・ソレ・ミオ」の合唱と、坂本九さんの名曲「見上げてごらん夜の星を」(詞/永六輔、曲/いずみたく)のリコーダー演奏を聴かせてもらった。合唱の教本には『コールユーブンゲン』を使用
高1・英数Ⅱコース「数学」の授業では、三角関数のグラフを作図中。生徒たちの集中した様子に驚嘆(写真左)
右は中1「英語」、今春スタートしたばかりの「医志コース」の授業では、多読・多聴の教材『short stories』(NHK出版)を使用。「always」「sometimes」「never」などの副詞も、認知言語学的な観点で説明されていた。こちらも生徒たちは真剣そのものだ
第2体育館の半分を使って行われていた、中1「体育」の授業は剣道(写真左)。井上先生の掛け声に合わせて竹刀を振る。足の運びなども細かく指導されていた。写真右は、毎年6月に大阪城ホールのメインアリーナで開催される体育祭「塔影祭」の様子。在校生や教職員、保護者などを合わせ約3000人が集う。各学年のパフォーマンスやダンスなど、迫力あるプログラムは圧巻
放課後の過ごし方もいろいろ。左からコーラス部、図書室、グラウンドでの様子。同校は医師や学者のほか、卓球の石川佳純さん(高校)、女優の高畑充希さん(中学)、宝塚歌劇団星組トップスター柚希礼音さん(高校)など卒業生も多彩
- 四天王寺
- 〒543-0051
大阪市天王寺区四天王寺1-11-73 - 06-6772-6201
- http://www.shitennoji.ac.jp
- 2015年入試のR4偏差値(合格率80%ライン)を見ると、「医志」=65、「英数Ⅱ」=58、「英数Ⅰ」=52という結果となった。
■アクセス
交通/地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」徒歩5分。
JR環状線・大和路線、地下鉄谷町線・御堂筋線「天王寺駅」徒歩10分。