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- 両校を仕切る壁を撤去、教育交流構築へ
壁をハンマーでたたき壊す?セレモニー開催!
賢明女子学院は1951年に、淳心学院は1954年に設立。校地が隣接する両校は共にカトリック教育を基盤とし、時に交流を図ってきたが、2025年4月、正式に「教育事業連携協定」を締結。さらなる教育交流と協力体制の構築を目指す。そして、この協定を機に両校グラウンドを仕切るブロック塀の一部が撤去された。(もちろん、本格的な撤去は、後日、工事業者によって行われた。)撤去後、壁の一部にはスライド式のドアが設置され、共同行事開催の時には開放されるという。今回は、7月に執り行われたブロック塀一部撤去セレモニーの様子をお届けする。
別学校だが同じキリスト教的価値観をもち隣人として手を取り合う!
約50年前に設置された両校を仕切る塀は、立ち木や金網、ブロック塀とその姿を変えて両校を見守ってきた。7月24日に行われた撤去セレモニーでは、両校の生徒や卒業生ら約40人が参加。両校の生徒代表がハンマーでブロックの一部を壊した。「教育事業連携協定」を結ぶにあたり、非常に象徴的で歴史的な瞬間にもなった今回の撤去セレモニー。ブロック塀の一部撤去を通じて、物理的にも精神的にも隣人としてさらに親和性を高め、ともに可能性を広げていく未来が期待される。
両校発展のワンステップに
近年、両校ではボランティアや文化行事・文化祭の相互出演など様々な取り組みが行われているが、賢明女子と淳心の交流が活発化したのは5年前。慢性的な服不足に悩む難民の子どもたちに古着を提供するボランティア活動に両校共が参加した際、お互いの生徒代表が朝礼で物資提供を呼び掛けるという試みがあった。その活動中、淳心の校長は自分たちには無い発想をもって取り組む賢明女子生徒の姿が印象的であり、日頃から奉仕活動を積極的に行う賢明ならではの細やかさから、淳心の学生も学ぶことは多いと思ったのだという。その後も文化祭の相互出演や合同弁論大会など、オフィシャルでは無いものの両校の交流は続いた。今回の『教育事業連携協定』はこれまでの活動に正式に名前を付け、さらなる教育交流と協力体制の構築を目指すものとなっている。



















