採択されることが難しいSSH（スーパーサイエンスハイスクール）。文部科学省よりこのSSH校に指定されると、研究開発・実践活動の必要経費への支援が行われ、研究機材等の購入や大学・企業との連携、外部研修など様々な試みが可能となります。2024年度よりSSH指定校としてのプログラムがスタートした親和では、日々課題研究への取組みが行われています。

自ら課題を設定し取り組む課題研究
親和での課題研究は、生徒たちが各グループでそれぞれ課題を発見・設定し、まず仮説を立てます。そして観察実験や各種調査によって検証・考察し、成果をまとめ、発表します。段階としては中1、中2の「探究入門」から高2の「課題研究」に至るまで、系統的に探究的な学びを深めていきます。

初めからはうまくいかない、そこに解明していく楽しさがある
SSH活動では興味に対して邁進する楽しさ、答えがあるか無いかわからないものに取り組む不安を感じながらも、それを突破する面白さなどを生徒が感じて成長していきます。あるグループは麹菌をテーマに「どの醤油と組み合わせたら最も美味しいか」に挑んでいます。中和測定を用いてアミノ酸度を測定。長く麹に漬けたほうが美味しいのではないという仮説をもとに検証していきます。

2025年度より共学化
創立137年の伝統を持つ親和。長らく女子校として教育活動を行って来た同校は、2025年度より女子校と共学部の併置という体制となり、男子の受け入れを開始します。SSHのみならず、海外校との交流や社会科学・人文科学系のイベントもこれから多彩に計画されており、新たな進化が期待されています。