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2023/11/29 洛南高等学校附属中学校

洛南のはじまりは今からおよそ1200年前、弘法大師・空海が庶民のための教育の場として創られた日本最初の私立学校「綜芸種智院」にまでさかのぼります。同校では、おつとめ、食事作法、校門一礼など、仏教の教えを日々の学校に取り入れられ、毎月弘法大師のご入定の日(命日)にあたる21日に行われる「御影供(みえく)」もそのひとつです。御影供は心の教育として、仏教の教え、日々の暮らしや社会的ニュースに題材を得た学校長の講話を聞き、各自が講話より至った考えや想いを作文にしたためます。この日は授業もクラブ活動もなく、いったん立ち止まって自らを振り返ることで、生き方を真剣に考え、心を豊かにする教えを胸に刻む、洛南ならではの貴重な経験の場なのです。
この「御影供」の様子を覗いてみましょう。

移動の時から私語を慎み、気持ちを落ち着かせます。全員が揃うまでは着席し、静かに待ちます。

校長による講話のあと、吹奏楽部献奏が行われます。
各教室に戻るとすぐに作文を書き始める生徒たち。作文は良いことを書く必要は全くなく、その時、その場で感じたことを自分の言葉で紡ぐことが大切。
東大+京大+国公立大医学部の2017~2021年までの5年間の合格者数累計人数で全国4位となるなどトップ進学校の地位を確立している洛南ですが、このように心静かに人生を見つめることで、生徒たちの目標と心は自然と高められているのかもしれません。

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