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2020/05/18 近畿大学附属中学校

近畿大学附属は、2013年に高校、14年に中学校といち早くiPadを導入。全生徒が一台ずつタブレットを持つ。授業は、そのころから検索・探究を重ねたアクティブラーニング。板書を写真に撮るのも自由。教師と課題を送受信、Eラーニングによる反転授業など、ICT教育のパイオニアだ。

休校が続く現在、生徒の生活習慣と学習習慣を維持するため、4月9日から遠隔授業を開始した。登校時刻の8時30分にはzoomによる朝のホームルーム(HR)で、生徒の健康確認と学校からの諸連絡。制服の着用は生徒の自主性。毎朝、このHRで各クラスの担任は「生徒の表情が楽しそうで、学校とつながりたいという強い思いを感じる」という。

9時からはロイロノート等を利用した遠隔授業。生徒は教員が作成・配信する授業動画や資料で学習する。同時に送られる課題をロイロノートで提出。教員は送られてきた提出物に解答・解説・メッセージを入れて返信。この形での双方向を実践している。

授業動画は10〜15分間。同校の通常授業である50分間からすると短い。これにはICT教育のパイオニアで、6時間・7時間の双方向授業も可能な環境を持つ同校だからこその考えがある。

「お互いが顔を合わせて、頭を突き合わせて協働学習をすることに換えられるものはない」

今後、生徒・教員お互いが遠隔授業に慣れてくると、zoom等を利用したライブ授業を展開。数学ではAI型学習教材キュビナ・英語ではAI型英会話教材Terra Talkなども積極的に導入を予定するが、配慮している点は、遠隔授業で生徒に過度な学習をさせないこと。自宅でひとり、タブレットに向かうのはストレスが大きいのも確かだろう。

「この状況は、あくまでも緊急事態。生徒には学校で学ぶことの素晴らしさ。大切さをあらためて感じてほしい」

どれだけ便利なツールがあろうとも、学校が再開すれば、もっと楽しい授業が待っている。

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