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2015年4月から「医進グローバルコース」を設置し、新たなステージへと進化した滝川中学校は、2018年に創立百周年を迎える名門男子進学校。
今回はトップランナーを育む「医進グローバルコース」の授業に注目!
そこには、生徒たちの旺盛な好奇心とあくなき探究心があった──

花を咲かせて実を結び、いつか大樹となるための滝川教育

「医進グローバルコースでは、高い志のもとで幅広い視野と確かな学力を身につけさせたいと考えています。その一つのアクションとしてあるのが『ターム留学』です。中3の3学期に生徒たちは3ヶ月間、ニュージーランドに滞在して本物の体験をします」

そう語るのは校長就任から6年目を迎える江本博明先生。日本国内が大きく変わる2020年を一つの目標として、実践的な英語力とそれを土台にした論理的な考え方、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力という総合的な力を高いレベルで育みたいという。

今回の取材では、留学を来年に控える中学2年生に注目してみることにした。

まずは「理科」の授業(担当:三上健治先生)。化学変化の前後で物質の質量がどう変化するかを見極めるのが目標。三上先生が銅板を燃焼させる演示実験を行うのを見たあと、今度は生徒たち自身が異なる薬品を水溶液にして混ぜ実験を行う。沈殿するものや気体が発生するものなど容器内に変化が見られると、彼らの目の色が明らかに変わった。実験の手順を確認しながら作業を進め、その結果をグループメンバーで確かめ合いながらノートに記録してゆく。

先に江本校長が語った意味が、この理科の授業一つとってみてもわかるような気がした。授業という大きな幹、そこから生徒たちの考えが枝葉のようにどんどん広がってゆく。不思議だと思ったものについて、なぜそうなるのかをチーム内で少しずつ論理的に解き明かしていく。その過程を楽しんでいるようにも見える。

地球規模で物事を考え行動できる人を育む!


  • 「英語」(担当:越前伸也先生)の授業では、画像を使ってニュージーランドを紹介。


  • このあと英文で書かれた紹介文も読み込んだ。


  • 実際の留学先の様子を写真で見ながら、先生の説明を受ける生徒たち。その表情がとてもいい。時折、環境の素晴らしさに「おおーっ」と大歓声が上がる。生徒たちはグループごとに書道や折り紙、風呂敷の活用法なども学ぶという。グローバル教育とは世界に目を向けるだけでなく、自分の身の回りをしっかり見つめることでもある。

実業家として世界にその名を轟かせた創設者・瀧川辨三。
その志はいまの生徒たちにも

ターム留学について、留学支援センター長の越前伸也先生に話をうかがった。

「私はもともと公立高校に勤めていましたが、国際系の学校に通う生徒たちであっても、自分の意見を堂々と英語で話すことに課題がありました。表面的な英語の授業ではなく、本気で異文化に触れ、強いメンタリテイーを育もうとするならやはり留学が必要だと考えていました。そんな時、滝川中学に新設されるコースにターム留学の計画があると聞き、これだと思いました。このシステムのもう一つ素晴らしいところは、『国際教育』が目的ではなく手段となっていることです。つまり、医学部を始めとしていわゆる理系に進もうと考える生徒でも国際基準の英語力や積極的な姿勢が自然と身につくところです。

生徒たちは留学前に行先であるニュージーランドの文化や環境について学び、自分たちの暮らす日本の文化についてもしっかり学びます。さらに京都や奈良、地元の神戸・姫路などについても深く掘り下げて学び、プレゼンテーションができるよう仕上げていきます」と先生の意気込みも熱い。

日能研元町校出身の廣瀬俊也くん(中2)は「先生も授業も面白くて、興味のあることは自習ルームに残って勉強することができます」。学園都市校出身の松尾直樹くんはさらに、「ぼくは英語が好きで洋書集めが趣味です。本校には『イングリッシュ・パーク』という外国人の先生とマンツーマンで話せる機会もあるんです」と学校の魅力をしっかりとアピールしてくれた。

日能研元町校出身の廣瀬敏也くん(写真右)と、学園都市校出身の松尾直輝くん(写真左)。二人とも中2・医進グローバルコースに在籍

滝川中学校・高等学校

〒654-0007
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078-732-1625
http://takigawa.ac.jp

■アクセス

山陽電鉄本線、神戸市営地下鉄西神・山手線「板宿駅」より徒歩5分

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