高校や大学の受験では、偏差値がその学校の目安となります。
しかし、中学受験では、偏差値はあまり参考になりません。
理由は、学校の数が少ないことや、公立中学へ流れる層が多いこと、入試問題のレベルが千差万別であることです。
ただし、御三家など、一部の難関中学では、おおむね偏差値通りの難易度です。

従来、偏差値による進学指導が行われてきましたが、2010年代に入り、少子化が進むにつれて、中学受験をされる層が流動化し、より多くのご家庭が受験を希望される時代となりました。
そのため、私立中学校側も、子供の学力のみならず、才能や知性、感受性など、様々な面から合否を判定する傾向へと変化しています。

学校に入学した後は、同程度かそれ以上の能力を持つ子どもたちとの生活となります。
偏差値よりも、その子が持つ本来の能力を磨くことが大切です。
お子さんにはそれぞれの適性があります。
ご自身の才能を磨くことや、学校を通じてその才能を開花させること、私立中学校特有の雰囲気に適合することも重要です。

お子さんは、青春のほぼ全てを学校で過ごします。
彼・彼女が大人になった時、学生時代を思い返して、良い人生を過ごせたと実感できるよう、誠意を持って学校選びをしましょう。