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六甲
光と風の新校舎で行われる真の人間教育
「Man for Others, with Others」を教育目標に掲げる六甲学院。神戸の六甲山のふもとにある同校は、環境抜群で、いかにも名門私学の名にふさわしい。「過ぎ去り消えゆくもののおくにある永遠なるもの」を探求し、「他者とともに生き、他社に仕えるリーダー」を育成するという同校の素顔にせまった。

絶好のロケーションと最高の学習環境を誇る「学習センター」

授業でも昼休みや放課後でも、生徒たちに人気なのが、校舎最上階の学習センター。読書や宿題などのほか、グループ学習ができる小部屋もある。多目的教室は3方向が窓で、北と西は山の緑、南は神戸の街と海が一望できる。この学習センター以外に食堂も、夕方から自習室となる。

赤松理事長に聞く、六甲学院のこれから

学校法人六甲学院理事長・赤松広政神父

1989・1990年の2年間を広島学院で、1991年は海外研修でフィリピンへ、そして1992年から母校である六甲学院へ戻られた赤松理事長に、イエズス会系列校の法人合併についてお話をうかがった。
「実は2012年から理事長・校長で集まって勉強会をしてきました。
六甲の特徴であるイエズス会の教育を続けるためには、上智大学を中心に、六甲学院・栄光学園・広島学院・上智福岡の4校で法人合併することがベストなのではないかということで、そうなりました。それぞれの学校の生徒が、上智大学を目指す人ばかりというわけではないので、傘下に入るとか、附属校になるとか、上智大にたくさん生徒を送るということは特に考えていません。本校では国公立大学を目指す人の方が多いですから。
校長・理事長は、年に2回集まっていて、教員養成も4校合同で行っています。ただ、それぞれが独立採算でやっているので、今後、系列校同士での交流が今以上に活発になるかどうかはわかりません。
系列校間での転編入については、これまでも、定員状況に空きがあれば行ってきました。ただし、中1の終わりに転校した生徒に聞くと、栄光学園では『坂道がゆるい、掃除がラク、でもめちゃめちゃ頭がいい』とのことですので、学校入ってついていけないようでは困りますね。
生徒同士のつながりという面では、クラブ活動単位ではあります。これまでには、各学校の4〜5人が集まって、将来の進路を考えようという『ライフ・オリエンテーション・プログラム』もありました。さらなる交流となると、夏休みキャンプや社会奉仕活動、クラブや補習などで時間がとれないのが実情です。
今後は80周年、さらにはその先を目指していくわけですが、日本も変化し、国際社会も変化しています。海外のイエズス会学校との繋がりが密になるかもしれません。私が期待しているのは、社会のトップになることや、高い地位につくことよりも、アジアの貧しい国との繋がりや、社会の底辺にいる人たちと一緒に活動するような、そういう人材を輩出する学校でありたいということです。社会のトップに立つこともすばらしいことですが、生徒たちには奉仕することの大切さを忘れないでほしいですね」

Man for Others, with Others

「他者のために、他者とともに生きる人間」

「高2の『指導員』という、中1の生徒たちにとってとても模範的な良いお手本が身近にいるというのが伝統です。上級生も下級生を指導することでリーダーシップを学べます。豊かな異年齢交流は本校の大きな魅力だと思います。様々な関わりの中で、社会に役立つ人間を育みたいですね」(校長・松浦先生)

校長インタビュー六甲教育の「不易」と「流行」

六甲中・高出身の校長・松浦明生先生

「変わらない六甲らしさということで言えば、生徒同士の仲の良さでしょうか。上級生が下級生の面倒を見る『指導員』の存在も大きいですね。
本校が目指すのは、よりよい社会をつくる意欲と力のある人間を育てることです。大学に進学することは通過点であり手段であって、そこで終わってはいけません。そのためには人間力をつける働きかけも大切で、本校では自分たちの将来の姿でもある卒業生に講演などの協力をしてもらいながら、生徒たち自身に自らの可能性を感じさせ、モチベーションのアップにつなげています。卒業生に『今後の君たちに期待しているよ』とか『君たちもこうなってね』と言われると生徒たちの目が輝きます。意欲をかき立てられ、講演終了後も熱心な質問が飛び交います。

本校では、中間体操など鍛錬系の活動があります。これは、『アジェレコントラ』つまり易きに流れるのと反対のことをしようというイエズス会創立者のイグナチオ・ロヨラにならったものです。また、本校独自の校風は初代校長・武宮隼人先生時代の雰囲気を反映しているともいえます。他のイエズス会系列校にはないものもありますからね。武宮神父はドイツで勉強されたので、ギムナジウムなどの影響も受けていると思います。昔の神父は自らグウンドを整備するなど行動力がありました。英語テキスト『プログレス』の著者として知られるロバート・フリン神父はバスケットボールがうまく、野球も上手でサードの守備は絶対に他に譲らないという方でしたよ。

本校の今後の取り組みですが、時代に迎合してはいけない大切なものがあります。最も大切なのは教育理念である『Man for Others, with Others』。他の人々に仕えるリーダーであってほしいとの願いがあり、常に『永遠なるもの』を念頭においた教育を実践したいと思っています。『宗教』の時間はどの学年にもあり、社会奉仕やトイレ掃除も続けていきたいですね。
これからはグローバルな社会に伍していける人間が必要と言われますが、同時に、その時流に乗れず社会の片隅におかれた人たちがいることに気づき、それらの人たちと共に生きる『共生社会』を築く意欲と力をを持った人材を育てることが大切だと考えています。また、問答無用の風潮、例えば自分の意見をおしつける、反対の立場を攻撃するといったものですが、よく考えて意見を発信し、相手の意見をしっかりと受信できる人間が必要だと思っています」

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