学術研究者や作家、政治家、スポーツ選手に芸術家など、さまざまなジャンルで活躍する同校の卒業生たち。そのバイタリティーは、もちろん中高在学時の幅広い学びに源がある。毎年12月にはコーラスコンクールが行われ、美術の時間にはポスターを作るなど、同校は芸術的な情操教育にも定評がある。

長年、同校の音楽教育に携わってきた森啓一先生による伴奏で、徹底した発声練習を行うコーラス部。スタインウェイ製ピアノの優美な音色と、部員たちの透き通るような歌声に、至福の時を味わうことができた。

授業中の真剣なまなざし、昼休みや放課後に見せる屈託のない笑顔。今回の取材では、中学受験を経て入学した子どもたちが、健全に育ててもらっているという安心感を得た。新校舎にはアトリウムのほかに「プラザ」と呼ばれる多目的なスペースが各フロアにあり、生徒たちは思い思いに過ごすことができる。写真上はCAI教室で行う高3「社会と情報」と図書館での様子。図書館は少し離れてはいるが、ホッとできる場所だそうだ。