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学びの本質とは何かを考えさせられる、授業の数々

先生の発問に答える生徒たち、授業での両者の関わりを見ていると、それだけで同校の高い教育力を感じることができる。教える側と教えられる側の関係というよりは、先生方は生徒たちの学びを常に促す「ファシリテータ」としての存在であり、生徒たちそれぞれの考えを多様な視点から引き出しているようにも見える。双方向の繋がりはとてもライブ感あふれるもので、これぞ多人数で行う授業の原点だと思える授業の数々がここにあった。

中1「理科」は清水先生による物理の授業。自然界の現象を教室の場で再現する実験だ。専門の器具を使って波の性質や屈折について考察を深める。左右からの波がぶつかった面は衝撃が相殺され、一瞬だが一直線のラインができることを生徒たちは目の当たりに

椎名誠著『続・岳物語』より「風呂場の散髪」を題材に行われる壬生先生の中1「国語」。滑らかな先生の語り口に、聞き入る生徒たち。私学教育の伝統の強さを感じた瞬間だ

先駆的な取り組みで定評のあるグローバル教育

2002年から4期連続で文部科学省から指定を受けているSSH(スーパーサイエンスハイスクール)と、2014年から新たに指定を受けたSGH(スーパーグローバルハイスクール)。科学教育と国際教育を両輪とした人材育成は、同校ならではの取り組み。スケール感あふれる教育は、これからの未来を切り拓こうとする子どもたちにぜひお勧めしたい。

カフェテリアで食べるランチ、「自由と清新」の校風はここにも表れる

広いカフェテリアの端にはソファーもあり、ここは中学生たちに人気のお弁当スペースに

生徒たちは主菜や副菜などバランスよく、自分の体調に合わせてセレクト。トレーに載せてレジで精算するという、中学校や高等学校ではとてもめずらしい仕組みとなっている。すべてのメニューにカロリーや塩分量、蛋白質・カルシウムなどの成分も表示されているからすごい。

  • 鶏から南蛮をメインに、小鉢のおくらの胡麻和えと巣ごもり玉子をチョイス。ライスとみそ汁を合わせて553円

  • グラウンドは一面人工芝が張られている。洛西エリアから天王山方面までの眺望が広がる

体育施設はかなり豪華。同じ体育館の屋上はテニスコート、地下は温水プールとなっている。館内では、バスケットボールの授業が男女一緒に行われていた。海外からの来客も多く、同校には日本文化室のほか宿泊所もある。

  • カッターナイフで鉛筆を 削る中1「美術」。本物体験は同校の教育を語るうえでのキーワード

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立命館
〒617-8577
京都府長岡京市調子1-1-1
075-323-7111
http://www.ritsumei.ac.jp/fkc
1913年に学校法人立命館が設立されて、今年で創立102年。2014年9月から長岡京キャンパスで新たな校史を刻み始めた

■アクセス

阪急京都線「西山天王山駅」徒歩6分。
JR京都線「長岡京駅」徒歩15分。

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