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2018/03/08 高槻中学校

文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定される高槻。その高校1年、2年生が先端のグローバルマインドを兼ね備える生命科学系リーダーとなるべく取り組む授業が「SSH課題研究」。その発表会に潜入した。

多目的アリーナにずらりと並ぶ52のポスター。ここに2017年4月から1年間かけた取り組みが凝縮されている。そのテーマは同校に新校舎の建設が進むことから「共鳴を利用した防音」に着目したものから、「紅葉を誘発する原因」、「生命倫理」、あるいは、「AIによる実験」など、実に多岐にわたる。

生徒はそれぞれ自身のポスター前で口頭発表。質問を交わし合い、お互いの成果を確かめ合う。発表会はルーブリック表を持ちながら、仮説、考察や結論、表現の上手さなど6項目に於いて相互評価をする仕組みとなっている。

課題研究は週1コマ設定された授業での取り組みが中心。なかには、宇宙エレベーターロボット競技会実行委員会主催の中高生初級部門で全国第3位に輝く作品も。「関西大会が悔しくて。それからは部活動とも並行しながら、放課後、自主的にかなりの時間を費やしました」とは、チームの1人で日能研烏丸校の卒業生。「他の高校との交流も大きな刺激になりました。高槻をロボット分野でも一流校にして、自身は工学系に進みたい」。もう一人のチームメイトはこう答えてくれた。

同校はスーパーグローバルハイスクール(SGH)にも指定されており、同日は、GAコース生によるポスターセッションも開催されていた。
2018年4月から、高校2年はこの「SSH課題研究」が週2コマと倍増。内容もさらに厚みが期待できそうだ。

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